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2009年 04月 23日
amazonで物を購入するとき、関連商品や前から欲しかったけど近くの本屋にない品を組み合わせて商品価格を1,500円以上にし、配送料を無料にしてもらう、というのは一部のブルジョアを除いてごく当たり前の行為だと思う。 さて、シャオもこの手は良く使う。今回はCDと漫画一冊で合計1,860円。我ながらセコイと思うが、こーゆー制度は利用したもん勝ち。一週間前に発注して届くのを楽しみにしていた。特に、漫画のほうは、ここのところ異常にも思える盛り上がりを見せているアニメの原作本で、第一巻を買った後、第二巻を買うのを躊躇っていたら本屋から消失していた代物(シャオは、この原作本を全く面白いとは思っていない)。昨日、平日の本屋で珍しく見かけたものの、「まあamazonで頼んでるし」と流して帰宅し、PCでメールチェック。あれ? なんかamazonからメール来てるぞ? >このたびは、Amazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。 >誠に申し訳ございませんが、お客様のご注文内容のうち以下の商品について、商品を >入手できないことがわかりました。 (中略) >お届け先が国内で、商品のキャンセルにより、この商品と同一の注文番号でご注文 >いただいている、未発送の商品の合計金額が1500円(税込)未満になる場合、配送料 >が請求額に加算されますのでご了承ください。 オイコラちょっと待ったれや。 実を言うと、シャオとamazonとの相性は大変悪い。今まで大して利用もしていないのに、同様のメールを食らったのは1回や2回ではない。まあ、シャオは基本的に本は本屋で買うものと決めており、在庫が少ない(雅なる平和都市はその人口規模の割に本屋への配本がなんかアンバランス。東京で4年暮らしてたシャオは特にそう思う)ものについてamazonに発注してるからおのずから確率はあがるとはいえ、もうとっくの昔に発売されている本に対して、そして表示が「即日発送可能」になってたのをCDの発売日にあわせて送付にしたばかりに欠品となった。うん、我輩の目を見て言ってみろ。お前、即日配達の便を我輩の分をカウントせずに右から左へ流していただろう? いい言葉を教えてやろう。ソレは横流しだ。(現在、amazonでは当該本は欠品になっている)。たしかにamazonの規約では、発送メールの送付・もしくは商品の発送段階で契約が成立するとはいえ、商いとはそのようなものではないはずだ。 しかも、それを商品発送(予定)日に連絡してくるなどいい度胸だ。心の中のナメんなスイッチがONになる。 シャオとて調達部門に勤務している身、こちらの都合も考えず、そっちの請求が遅いのを棚に上げ「とにかく納品を間に合わせろこの無能。工事が遅れたら億円単位で損害が出るんだ。なんなら課長から依頼をかけるぞ」とほざくウジムシ以下の連中の相手をしているので、いたずらに顧客としての権利意識を振りかざすつもりはない。欠品は欠品で仕方がない。特に本なんてのは流通が複雑で、在庫管理を最適化するのが難しいのは判る。だが、それならそうと早めに連絡しやがれ。発送当日に欠品でした&送料はご負担くださいだぁ? 客を舐めるのをいい加減にしろと脳の血管をまとめて切りながらメールを見ると、こんなことが書いてあった。 >未発送の商品の合計金額が1500円(税込)未満になる場合、配送料が >請求額に加算されますのでご了承ください。ただし、その場合、当サイトにて配送料の >調整を行いますので、お手数ですが、下記のURLからカスタマーサービスにEメールで >お問い合わせください。 この上、俺様から連絡しなきゃならんのか。そっちに商品の発注伝票はあるだろうし、それを見れば、シャオがその条件に当てはまることは一目瞭然のはずだ。といいつつ、シャオは完全に戦闘モードに入っていた。お問い合わせしてやろうじゃねえかよ。完全にチンピラモードになってURLにアクセス。カスタマーセンター宛のメールボックス(またこのメールボックスのインタフェースが死ぬほどわかりにくい。注文番号ぐらい自動リンクで引っ張って来い)に、ゴリッとしたイキオイでメールを書いてみる。 前略 いつもお世話になっております。 さて、本件注文番号で頼んだ商品のうち、一点が調達できず欠品となることが御社のメールにより連絡がありました。この結果、私が頼んだ商品は1点のみとなり、1,500円以下となることから配送料金が追加されることになります。 はっきり言って、私が頼んだ商品を調達できなかったのは、ひとえに御社の責任です。私には何の落ち度もありません。また、当該商品は入手が難しく、本日外出した際に珍しくみかけたものの、御社に注文をしているからという理由で購入しておりません。機会の損失すら生んでおります。 この上、私が送料を負担する理由は全くないと考えます。必ず送料負担がかからないように処理のほうをお願いいたします。 御社には2度3度と「発注は受けたが商品は手配できなかった」との連絡をいただいております。あのページの「即日配達可能」という文字はただの飾りでしょうか。あるいは文字化けでもしているのでしょうか。もしそうなら、実現不可能な飾り文字は表示しないことをお勧めします。 送料の件については、支払うつもりはございませんので、その旨強くご了承ください。 まあこんなもんかな。気の弱い新入社員だったら2時間ぐらいは凹ませることができるクラス。本来なら「そこらの本屋で売っとるわとっと調達してこいやこのダボハゼがぁ」クラスまであるけれど、最初のジャブとしてはこんなもんだろう。この段階で、シャオは「本の欠品については許容する」という意味を含みはするが明言をしていないという嫌味な文章にしている。これで誠意がない回答があった場合は、その要求まで復活させる匂いをかぎわけられるかどうかは担当者のスキルで分かれるだろう。 さて、送ったのが昨日の午後5時過ぎ。すると今日の10時半すぎのメールで次のような連絡があった。 >このたびは、ご注文商品の入荷について、お客様に大変ご迷惑をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます。(中略)商品のキャンセルに伴い、配送料が加算されてしまい、お客様にご迷惑をおかけしたことにつきましても、重ねて深くお詫び申し上げます。 >このたび加算された配送料300円につきましては、クレジットカードに返金させていただきます。 (中略) >今回お客様にご迷惑をおかけいたしましたので、ささやかですが、300円分のキャンペーン用Amazonギフト券を発行しました。 うん。完璧。お互いの妥協点を一瞬で見抜き、謝罪およびその後の返金内容、さらにはオマケつきとゆー非の打ち所のない回答。多分、これテンプレートなんだろうけど、文章も良く練りこまれている。とりあえず了承の回答をamazonに連絡して発送してもらう。その後、無事に発送の連絡があった。 とゆーわけで、amazonの対応については100点をあげたいところなんだけど、できるんなら最初からこのメールよこせよとゆーのは贅沢な願いなんだろうか。本が欠品になった段階で送料がかかる対象になるのは注文内容を把握しているamazonが知らないわけはなく、最初の連絡の段階でこのメールが送られてくれば、シャオは300ptのおまけなどつけなくても納得したと思う。というわけで、初動のメールと連絡インターフェースの使い勝手の悪さにマイナス20点して、今回の対応は80点。ぎりぎり「優」ってところだろうか。 しかし、この調達の割りきりぶりは我がピカチュウ社の調達部門も見習うべきかもしれない。シャオなどは、本社調達部門は現場へのサーバント(奉仕者)であるという思想で仕事をしているので、あちこち無理を言って納品してもらう(ただし、価格については上昇傾向になるのは間違いない)癖が抜けないんだけど。いっぺん位言ってみてもよいかもなあ。納期当日になって「ごめんね調達できなかったのテヘ☆」って。多分八つ裂きにされると思うけど。
by shaonanz
| 2009-04-23 20:26
| 日記
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