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2009年 06月 28日
「白い春」のネタバレが含まれています。これ以上読む場合はご了承のうえお読みください。 あ、見たことないって人は、まずは見てください。話はそれからだ! * あーなんだ。久しぶりにラストシーンで泣いちゃったよ。テレビドラマで泣くなんて十何年なかったよーな気がする。最後にいつ泣いたのかも思い出せねえ。 いや判る。判るんだ。少なくとも最終回で春夫(=阿部寛)は死ななきゃいけない。これはそういうドラマだ。愛する人を守りたいがために人を殺してしまった罪と、それに対比して描かれるさち(=大橋のぞみ)の罪のない、天使のような完璧な子供ぶり。その隙間は生半可なことでは埋めることはできない。それを自覚しているからこそ、春夫はさちと直接手をつながない。自分は殺人という罪で「汚れて」おり、さちには「汚れのない」人生を送ってほしいと思うからだ。さちがなつけばなつくほど、そのギャップは春夫の中に「辛さ」となって永遠に解けない雪のように積み重なっていく。 そして、全てが受け入れられ、ハッピーエンドに向かう直前に唐突に表れる「旧悪」の報い。身勝手といえば身勝手だが、因果応報といえば因果応報。それもさちの養父を巻き込むという最悪の形で。それを必死で抑え、懇願する。「君のお父さんを殺して、すいませんでした。でも、こいつだけは、やめてください。さちの、父親なんだ!」と絶叫し身を呈して庇う春夫に何回も刺さるナイフ。 病院に運ばれても、春夫は意識を取り戻すこともなく、カッコいい言葉も残さず、ただ死んでいく。ラストシーン、さちは「起きてよ。お話してよ。ねぇ、おじさん。もうひとりのお父さん!」と涙ながらに叫び、意識のない春夫の手を触れる。意識があるときは決して許さなかった春夫が、そっとさちの手を握りしめる。その頬には一筋の涙。意識がない故の、それは本能ともいうべき愛情。そして満足したように彼は逝く。 こーれーはズルいだろう。計11回のドラマが全てきちんと独立した「話」として機能していつつ、最後に一気呵成にまとめにかかる。ちなみにシャオは「もうひとりのお父さん!」とさちが叫んだときに落涙していた。 親子の絆ってそんなに強いものなのか、子供を持たないシャオは知らない。ひょっとしたら一生わからないかもしれない。でも、そんなものではなく、最初は乱暴なだけだった春夫が、人間として成長し、そして最後は全てを許されて死んでいく、そんなドラマだったと思う。 だから。あそこでハッピーエンドにしなかった脚本家は素晴らしいと思う。多分そっちの方が一般受けするはずだけど、あえてそうしなかったのは「世の中、やってしまったことは必ず(場合によっては一生)ついてまわる」というド基本中のド基本を忘れてる人間には耳が痛い話にしたかったんだろう。テーマの上で、「犯してしまった罪」を「許される」には、彼は死ぬしかなかった。ラストのラスト、さちの回想(というより想像)の中で、共に手を握り合う二人は、あくまで「さちの頭の中にだけ」存在する理想郷だ。それは潰えていた。春夫が9年前、殺人という罪を犯してしまった瞬間から。 でもなーとシャオは思う。いいじゃんかよと。誰だって人は、人を傷つけて、そして傷つけられて生きている。殺人まではともかく、人を傷つけたことのない人間なんかいない。あそこまで自分を抑えたんだから、ハッピーエンドで終わってもいいじゃないかと。それはテーマから外れるのは判りつつ、それでも夢想するのだ。 さちが、2人のお父さんに囲まれて笑っている姿を。
by shaonanz
| 2009-06-28 12:14
| 日記
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Comments(2)
Commented
by
you
at 2009-06-28 23:02
x
いいドラマでした~!ハッピーエンドを期待しつつ、あの状況になっても奇跡が起きて助かるんじゃないか…と思いながら観てました。
涙、涙の最終回でしたね。
0
Commented
by
shaonanz at 2009-06-29 21:24
いやホントに、理性では「ここで春夫が許されちゃ駄目だろう」とは判ってはいるんですが…でもなー、あれだけ前振りがあればな―。ひょっとしたらって思っちゃうじゃないか。配偶者と二人揃ってメソメソ状態。
文中では触れなかったけど、吉高ちゃんのエピソードも好きでしたね。何回も見るドラマじゃないけど、きちんと感動させてくれました。とりあえず感謝しましょう。なんか次の時間帯のドラマはイマイチくさいけど(笑)
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