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2008年 10月 10日
韓国ネタは結構キケンなので(今現在のアクセスも結構ある)、昨日を最後にしようと思ってたのだけれど、こんな香ばしい燃料を投下されては言及せざるを得ないので、また例によって思考実験的駄文を垂れ流そうと思う。 というか、韓国相手に限らず世界の外交というのは、一種のカードゲームだと考えると判りやすいので、まずはその説明からしてみよう。 1.プレイヤー単位は基本的に「国家」。一定程度の面積の領土と自らの政治権力 が及ぶ一定程度の人口を持ち、それが国際的に認知されていることが条件となる。 2.勝負は、基本的にカードを一枚ずつ出し合い、そのカードの強弱で決まる。 3.カードには、その国が行える方策が記載されている。例えば「軍事侵攻する」。 或いは「経済制裁する」等。また、カードには不作為のカードもある。例えば 「経済援助しない」「国連において議決を支持しない」等。 4.カードの手持ち枚数はプレイヤーによって異なる。ただし、一枚しかないということ はない。なぜなら、その一枚は「相手の言うことを聞く」というカードであり、これだけ しかもっていない国は、全ての国に対して言いなりということになる。つまり、独立し ているとは言えなくなり、ゲームの参加資格を失う(意訳:国が滅びる) 5.カードに書いてる方策が他のプレイヤーと重複することは普通にある。が、同じ 方策だからと言って、カードの強さが同じとは限らない。例えば、アメリカの「軍事 侵攻する」というカードと、リトアニアの「軍事侵攻する」では前者のほうが強い。 6.ただし、カードにはコストがかかる。これは各プレイヤーの財力により持ち札 が一定でないことを意味する(3枚しか持っていないプレイヤーもいれば、100枚 持つプレイヤーもいる)。コストには①使用するときかかるコスト、②保有するだけ で使うコスト、③コストは無視しても良いもの の3つである。もちろん、①と②が 同時にかかることは普通にある。 7.基本的にプレイヤーは2人であるが、場合によってはギャラリーの中から 協力者を募ることができる。ギャラリーはその要請に対し応諾する義務 を持たないが、自らの利益に一致すると考えられた場合には自分のカードを 出すことができる。 さて、以上のことを頭において、次の記事。 韓国大統領、日中韓首脳会合を提案へ 金融危機に対応 >大統領は「東アジアは世界最高の外貨準備を保有しており、3カ国が力を合わせれば金融危機を賢く克服できる」と述べた。 ちなみに、各国の外貨準備高は以下の通り。 中国 1兆8,088億ドル 日本 1兆 15億ドル 韓国 2,475億ドル もうなんだか眩暈がするというか、外交以前にツッコミどころが満載なのだが、とにもかくにも、韓国は、「市場の全面安」という経済危機に対して、『「中・日・韓」で共同で対処しよう』というカードを場に提示したことになる。上記のルールでいくと7番になるわけだ。 事実上、金融危機に対して韓国はこのカードしか切れない。なぜなら、自国の外貨準備高が圧倒的に不足しているからだ。自分の持ち札で勝負ができなくなった以上、無理やりにでもギャラリーを引きずり込んで札を足し合わせるしかない。 ではその見込まれたギャラリーである日本はどうでるか。この場合、カードは二枚ある。「無視する」と「協力する」の2つである。 ネットでは、「人の財布を勝手に合算するんじゃねえ」という論調が一般的で、まあシャオもだいたい感想は同じだ。 ただ、外交というのは基本的にはバランスの問題である。極端な話、韓国がダメージを100食らう時、日本がダメージを20食らう、という場面になれば日本は韓国に協力せざるを得ない。利害関係が一致するからだ。ここで「いやなんで韓国の100を助けてやらなきゃならないんだよ」という理論は当然出てくるが、この際それはあまり関係ない。日本にとっては韓国の損得なぞどうでもよく、ただ日本の損失(-20)を少しでも減らすために協力をするのだ。(逆の場合もあり、日本がカードを切った場合、日本には+20、韓国には+100というカードがあっても日本は躊躇いもなくそれを使用する。まさにwin-winの関係であり、どっちもお得である以上、『いや韓国のほうが得するなんてズルじゃん』というのは感情論に過ぎない) さて、今回の場合はどうだろうか。現在の市場はドルが暴落しており、その余波を受けて株式市場が下落の一歩をたどっている。これを何とかしないといけないというのは共通の認識だろう。 じゃ協力できるか? 結論から言うとそれは無理だ。答えは簡単で、韓国と日本ではやりたいことが真逆だからである。 現在、韓国がやりたいことは市場介入だ。そのための資金として中国と日本を当てにした。だが、その市場介入とは「ドルを売ってウォンを買う」というウォン買いである。何故かといえば、現在韓国は外国から借金を重ねており、それを少しでも安く返そうとすれば自国通貨価値を上げるしかないからだ。 対して、日本がやりたいことは同じ市場介入でも「ドル買い円売り」である。こんだけ急に円が100円を割り込んでしまっては話にならない。基本的には自国貨幣の価値が上がるというのは歓迎すべき事態なのだが(日本全体の資産価値が上がるため)、なんぼなんでもこんだけ上がると輸出中心で持っている日本の産業が持たなくなる。輸出産業保護のため、市場介入するとすればすこしでも円安の方向に持っていきたい。ドルが下がるということは(一昨日のエントリでも書いたが)、累々と溜め込んだアメリカ国債というドルが紙くずになることを示しており、そちらの方でも問題がある。 この段階で、日韓の利害関係は真っ向からぶつかる。シャオが韓国政府の対応に戸惑いを覚えるのは、なぜにこんな簡単な事がわからないのか、という一点に尽きる。 考えられるのは、韓国がよほど日本にとって有利な「権益」を提供できる自信があるという可能性だ。例えば、100億バレルの油田が韓国で極秘裏に開発されており、その採掘権を譲るとか。もしそうなら、無資源国家日本にとって見れば無視できないファクターになる。少々手元のドルを犠牲にしてもウォンを支持するという行動に出るかもしれない。 ただ、シャオがどう知恵を絞っても韓国が日本に提供できる権益と いうのが考え付かないのだ。現状韓国製品は世界で頑張っているが、それはあくまで「頑張っている」レベルの話であり、しかも、その中身は基本的に日本から供給されるパーツで成り立っている。これが逆の立場なら(すなわち、日本製品の中身が殆ど韓国製パーツで占められているのであれば)「部品の供給を止めるぞコラ」というカードを切ることもできるのだがそれもできない。ないないづくし、ないづくし~というのが現段階の本音ではなかろうか。 まさかとは思うが、「竹島の領土返還については相談に乗ります(not返します)。あでも、国民には知られたくないからこっそりね(はぁと)」程度の権益で日本を誘導できると思っているのだろうか。それに乗せられるほど日本政府は腰は軽くない(と思いたい)し、例え政府が実行しようとしても、輸出企業から支えられている自民党も、企業の労働組合(そのうち殆どは輸出関連の企業に所属している)を支持母体とする民主党も阻止に走るだろう。あとの政党は論外。そもそも発言力ないし。 となると、金正日政権の前に、韓国で政権交代もしくは国ごと崩壊というのが、冗談ごとではなくなってくる。うーむ。なかなかドラスティックな時代になったもんだ。
by shaonanz
| 2008-10-10 22:21
| 雑感
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Comments(3)
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わるくるみ
at 2008-10-10 22:52
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シャオ勉強になりました(o^∀^o)byケンス
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shaonanz at 2008-10-12 19:18
>わるくるみ様。
お褒めに預かって恐縮ですが、これ以上鋭い検証サイトはたくさんあると思いますので、そちらの方を参照することをオススメします(笑)。またよろしくお願いしますね^^
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by
ヴァソピーノレ右大臣
at 2008-10-16 12:32
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>日韓の利害関係は真っ向からぶつかる。シャオが韓国政府の対応に
>戸惑いを覚えるのは、なぜにこんな簡単な事がわからないのか、という >一点に尽きる。 まぁ、あれだ。 解ってても言わざるをえない状況にあるが、下手に出てチョッパリに 舐められると国を挙げてのプライド崩壊につながり、ひいては国が ひっくり返るということと、「大丈夫」と見栄だけは切って余裕のふりを しておかないと足元みられるからという、交渉を優位に進める伏線て ところですかねー。 まぁ、交渉で優位にってところは、手の内がバレてないからこそ生きる のであって、外から見てあきらかにヒィヒィ言ってる状況でフェイクかけた ところで、何の意味もないんですけどねwwwwww ま、WONも爆上げしたそうですし(つうても爆下げしたぶんは取り戻せて ないんですけd ゲフンゲフン)よかったねー(棒
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