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2009年 01月 18日
救命救急医の松岡剛(妻夫木聡)のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子(檀れい)が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。 感想:(救命診療室+ブラッディ・マンディ)÷2 えーと。これはテレビだろう。悪い意味じゃなく、よい意味でテレビでやるべきだと思った。 テーマ的には旬だと思う。つーか我がピカチュウ社の中でも正式会議で「パンデミック対策会議」とかが設置される昨今、マジで他人事じゃない。そこに注目して「新型ウィルスが検疫を乗り越えて日本に上陸してきたらどうなるか」という仮定は大変面白い。啓蒙映画としては合格点。 だけどなー。そこに何故に恋愛をからめる? まあヒロインとの恋愛はお約束としても、その他に中学生の恋人同士の恋愛、親子愛、感染者の夫婦愛…うん、あのね、詰め込みすぎです。 一方で、インフラが壊れていく様は殆ど描写されない。通常生活 → 廃墟 って極端すぎませんか。普通は通常生活から廃墟にいたるまでにもう何段階かあるはずで、シャオはその辺が見たかったんだけどなあ。燃料と医薬品は不足、交通網はズタズタ。なのに水道、電気、通信のインフラは通常に供給されてるのが不思議不思議。廃墟になった街と対比して主人公たちがウェッブ電話や携帯電話を使ってるのはもはやシュールに近い。 映画としては落第点ですなあ。考証が甘い、CGもなんぞ安っぽい、各キャラの伏線もない行動と、致命的にミスってる箇所が多すぎ。救いは、妻夫木、檀れい等キャストの熱演か。特に檀れいはすごくよい演技だった。使命感を持った医師の役をよく演じてたと思う。爆笑問題の田中や、カンニングの竹山とかも出番は少ないながら絞めた画面作りに貢献してる。 というわけで、映画としては見ないほうがいいと思います。もし見に行くんだったら、檀れいの清楚な中でも凛とした表情を見に行くと思ったほうがよいかと。それもレイトショーもしくはサービスデー推奨。 ところで、特別協賛で製薬会社が2社あったのに大変なキナ臭さを感じるシャオがいる。そういや、タミフルなんて商品名がバンバン出てたな。
by shaonanz
| 2009-01-18 19:37
| 映画
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